前置き
毎年恒例のVS映画、爆上戦隊ブンブンジャーVSキングオージャーを見てきたので、感想書きます。
※がっつりネタバレするので、未視聴の方はご注意ください。
出典:https://www.toei-video.co.jp/vcinext-boonboomking/
もういきなり個人的な評価を言いますが、
控えめに言って最高でした!
近年のイロモノ感溢れるVSシリーズとは打って変わって、今回は「これぞVSシリーズ」という超王道の面白さを感じました。
ブンブンジャーの王道路線を突き進むヒーロー像と、キングオージャーの少年漫画的な熱さの超融合により、「これこれ、これが観たかったんだよ!」と長年の戦隊ファンを唸らせる傑作なんじゃないかと思っています。
今回は、本作品の良かった点と、惜しいなと思った点をいくつか挙げさせて頂きます。

ブンブンジャーとキングオージャー、どっちも筆者が好きな戦隊だから、ちょっと贔屓目になっちゃうかもだけど許してね!
ブンブンジャーとキングオージャーの邂逅
今回はブンブンジャー側の夏映画、「爆上戦隊ブンブンジャー 劇場BOON!プロミス・ザ・サーキット」でフォーカスされた「惑星トリクル」にて、女王に即位したニコーラ様の要請で、地球(ブンブンジャーの世界)とチキュー(キングオージャーの世界)と同盟を結ぶための立会人として両戦隊を迎えるところから始まります。
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異世界同士でどうやって接点を作るかは疑問だったけど、本編終了後は宇宙規模で活動してるブンブンジャーがいるから、地球と違う惑星として出てくるのは確かに自然ですね。
そんな日に割って入ってきたハシリヤン残党のマンホールの蓋グルマーと、五道化のミノンガン。
マンホールの蓋といえばジオウのアナザーキバ。脳内にいちいち釈由美子の姿がチラつく。
当然ながら本作とは一切関係ありません。ただの冨岡淳広監督の悪ふざけでしょう。
あとミノンガンよ…何普通に復活しとんねん!
リタ達がやっとの想いで氷漬けにしたのに…さすがにもうちょっとちゃんとした理由付けが欲しかったところです。
まあ、ヒルビルとかグローディみたいな倒すのほぼ無理ゲーな奴等が復活するくらいならミノンガンで…いやこいつも大概だけど。
コーカサスカブト城から出てくるキングオージャーのかっこいい登場シーンを挟みつつ、なんやかんやあってシャッフル分断されるVSシリーズ恒例行事。
作品によって単純に色で分けられたり、それぞれの性格を考慮してたり、バリエーション豊かでVSシリーズの醍醐味ですよね!
今回はお互い色被りが少なめなので、似た性格や能力で別れた感じですかね。

サンシーター達がヤンマ総長の子分になってるの、自然な流れ過ぎて凄く好き!
シオカラ君との絡みも見てみたかった!
それぞの好きなシーンは次の項目へ…。
分断パート
レッド組+ヤルカー
唯一チキュー側に飛ばされた組。
もう明らかに今後脱出に使われるだろって感じで、レッド組と一緒にマンホールに吸い込まれるヤルカーでちょっと笑ってしまいました。
ダグデドの危機も去って活気を取り戻しているシュゴッダム。
その平和な光景を見て、自分たちの地球は争いが絶えない苦しい世界と嘆く大也が印象的でした。
個人的な見解ですが、大也自身、本編終了後に色々と葛藤があったんじゃないかと思います。
スピンドーとの一件で信じていた大人に裏切られ、一度は全てを失ったものの、最後は大逆転を果たして今は夢だったビッグバングランプリに出場。
一見、夢に向かって突っ走ってる美談のように見えますが、その実「信頼していた大人に裏切られた」という点においては何もフォローがされてない気がするんですよね。
ビッグバングランプリが終わって元の日常に戻った時、大也はどのような道を歩むのか。
自分がどれだけ頑張って、足掻いても、世界から悲鳴が消えない。
そんな現実にどうやって立ち向かうのか。そこに答えが無いまま本編が終了した印象です。
そんな中でシュゴッダムの王…所謂、絶対的権力を持った王様であるギラに出会えたのは、大也にとって物凄い収穫だったんじゃないかと思います。
民と共に国を、世界の未来を切り拓かんとするギラの心意気に「惚れた」と言ったのは、単なる尊敬ではなく、自分の求める理想像そのものだった。
大也の人生にとっての新たな目標が出来たことが、本作最大の見所ではないかと思わざるを得ません。
あと、視聴前に気になってた件。
人々の悲鳴を嫌う大也と、人々に悲鳴をあげさせるギラって相性的に大丈夫かなぁ?と思ってましたが…。
まさかヤルカーのギャーソリン集めにギラを利用するとは…、上手い脚本!
まあギラの場合は悲鳴=歓声な訳だけど、ギャーソリン溜まってたので結果オーライ!
ブルー組+デコトラーデ
安心と信頼のメカニック担当。
青組は、あんまり絡まなかったですね。終始お互いの役割に徹底してた感じ。
仕事人の2人の間の緩衝材のデコトラーデが良い味出してました。
個人的にはシャーシロにはもっとはっちゃけて欲しかったですが、尺の都合ですかね。
ブラック組+ねっとり組
正直な錠と、嘘つきのカグラギの相反するブラック枠はVSシリーズみあって良きです。
食と筋肉を通じて仲良くなっていくのもまあ2人らしいというか…。
あと前情報からずーっと話題になっていた、玄蕃とジェラミーの湿度高めなねっとりコンビ。
設定的にどっちも高齢者だからね。もうずっと2人で縁側で茶をしばいててほしい。
あと唐突に飴で乾杯すな。
お互いの顔を見つめ合いながら飴をしゃぶるな(存在しない記憶)
女子組+ブンドリオ
こいつらただ東京ドームシティで女子会デートしてただけじゃねーか!ありがとうございます!
ヒメノ様が終始ご満悦だったのでヨシ!あとヒメノ様、実はお姫様ドレス以外のお洒落全部否定派か…?
リタがべろーらー推せるのは、なんかもう、知ってた。
どうでもいいけど、リタがモリゾーとキッコロ見たらどうなるんだろう。
推せるのか、はたまた「もっふんのパクリ!著作権の侵害!」ってなるのだろうか。
次は調さんも誘ってあげてください。
あとリタさんや、ブンさんの大きくて硬い胸を揉むな。
決戦パート
すごく丁寧に各メンバーの魅力を引き出していた前半と打って変わって、VSシリーズ特有のシャッフル戦闘で大味な脚本が後半の印象。
今までだとその作品限りのコラボ技があったりしましたが、今回はどっちかというとお互いの個性を生かした連携が主だった感じですね。
片方が敵を拘束して、もう片方がとどめを刺すというシンプルな連携。
これはこれで、我が強い王様達を立てつつ、ノリで突き進むブンブンジャー達のバクアゲっぷりが良いシーンになってるんじゃないかと。
あと、はじめての車に乗車したギラくんうっきうきで暴れてて可愛かった(小並感)
ブンブンジャーロボナイト(ここでナイトというセンスも良い!)に乗ってた時も椅子の上に立ち上がったりして、いちいちクソガキムーブがさまになってるんだよなこの邪悪の王。
そしてラストの「マンホールが進化して、ブラックホールになった!」とかいうトンチキ展開はブンブン通り越してゼンカイ過ぎる。なんや、平成生まれだけを吸い込むブラックホールにでもなるんか?
最終的には、お前マンホールグルマーじゃなくてマンホールの蓋グルマーだぞというマジレス。
この瞬間だけゼンカイジャーの世界に飛びました?
あと語るべきは、オージャカリバーZEROグルマーの「民は道具、私が国だ!」というキングオージャー第1話のラクレスのトレース台詞。
かつて、邪知暴虐の王としての汚名を被りながらも、国と民を守る道化の道を選んだラクレスの真意と覚悟があってこそ輝くこの台詞。
間違ってもラクレス以外が発して良い言葉では無いと激昂するギラ。マジで尊い…!
このギラのブチギレシーンは本当に好きです!
なんつったってキングオージャー好きでラクレス嫌いな人なんてこの世界に存在しませんからね(過激派)
それだけに、ラクレス出てくれよ…とは思ってましたが、こればかりは仕様が無い。
エンディングはみんなでいっしょにおどろう!
ダグデド復活とかいう戦隊史上でも相当上位に食い込むやばい事件も解決し、地球とチキューの同盟は無事締結。
ギラ君、ブンブンカレー食べるときめっちゃフーフーしてたの可愛かった。君本当に成人してる?
そして、誰が何と言うととても自然な流れでエンディングダンス!
いや、画面遷移せずにそのまんまみんなで踊り出すってどういうことなの…?
シン・ヨポポイ・トポポイ・スポポポーイでもかけられたんか?
総評
これぞお祭り映画って感じで本当に楽しく観させていただきました!
キングオージャーって色々ネタシーンはありつつも、基本的にシリアス中心だったから、ブンブンジャーの明るい雰囲気が良い意味で肩の力を抜いてくれて良かったと思います。
まあキングオージャー本編は敵との戦力差がエグすぎてそれどころじゃない感が強すぎた面が大きいけど…。
歴代のVSシリーズから見てもかなり高いレベルでまとまってて、個人的には結構上位に食い込む程好きな作品です!
イロモノ枠はゼンカイジャーVSキラメイジャーが面白さナンバーワンで満足なので、もっと今回のような正統派のVSシリーズは量産されて良いと思います。
あとやっぱり、キングオージャーをもう一回見直したいです。
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