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問題点が多いぞゴジュウジャー!16話から21話までの感想

特撮
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はじめに

以前、本ブログで1話から15話までの感想を書きました。

色々と物議を醸しだす本作…、追加戦士のゴジュウポーラーが登場する前までの個人的評価としては、いままで視聴した全戦隊の中でも中の下という評価でした。

追加戦士のテコ入れをすれば多少変化があるかなと期待していたのですが…。


うーん…良くないですねぇ

キャラ設定の掘り下げは依然として甘く、全体のストーリーもなんというか…こう…浅い。

私も批判はするのもされるのも嫌いなので、本当はこんなこと言いたくないです。

ですがいくらなんでも、20話超えた時点で話の本筋が見えてこないし、キャラの魅力も伝わってこないとなると…大変申し訳ないんですけど、ニチアサ作品じゃなかったら視聴辞めてるレベルです。


このまま我慢するというのも自分の精神衛生上よろしくないと思ったので、折り返しにはちょっと早いですが、毎話のあらすじを振り返って、問題点を色々語っていこうと思います。


ので、

ゴジュウジャーが好きという方には本当に申し訳ないのですが…厳しい事を色々書いちゃうと思うので、そういった方はこのままブラウザバックをおすすめします。


もか
もか

本当にごめんなさい…我慢の限界なんです…!

話数ごとの感想と問題点

第16話 真・救世主ナンバーワン!

テガジューンの計画で世界は終わった…はずだが、なんとゴジュウポーラーこと熊手真白(木村魁希)が世界を救いに降臨! “真の救世主”真白は、何者なのか?
一方ゴジュウジャーのメンバーは、いつのまにか日常生活に戻っていた。しかし、陸王(鈴木秀脩)は浪人生、角乃(今森茉耶)はオーガニックでエコロジーな女子になり、禽次郎(松本仁)は譲二(小林正樹)の姿で介護され、竜儀(神田聖司)は佐織(中越典子)とペアルックで…!?
まるで別人なみんなに驚く吠(冬野心央)は、やがて真白と出会う。一体、みんなと世界に何があった!?

出典:https://www.tv-asahi.co.jp/50ger/story/0016/

15話で世界がリセット(?)され、追加戦士の熊手真白が主役の座を乗っ取り、OPまで変更してしまうという波乱のスタート。

ここまでは良かったと思います。

主役を食うレベルの圧倒的カリスマを迸らせる追加戦士、というのは過去何度かありましたが、OPを強制変更させる作品は初めてです。


でもねぇ……誰もやらない事=面白い事と思い過ぎてませんか?

そういう試みは面白いと思いますよ?主役のレッドを引きずり降ろして、作品の雰囲気をガラリと変えてしまうような挑戦は、「この先どうなるんだろう?」っていう視聴者側の期待を膨らませる要素として良いと思います。

ですがいざ蓋を開けてみたら、この回の開始数分で吠は記憶を取り戻し、他の仲間も特に理由もなく記憶を取り戻し、熊手はそのままいつもの「お前らとはつるむ気はないぜ系追加戦士」のムーブをして去っていく。

期待させるだけさせておいて、何も変わってないじゃん!?


主役交代!OP変更!1話のオマージュ!……制作側で突発的に思いついたことだけやって、後の展開は通常運転って、そりゃあ界隈も荒れるよ…。

しかも次週はいつものOPに戻るし、ブライダン側もユニバース戦士も特に何も変化なし。

この回のAパートまるまる無くても話が成立するレベルで、やってる事が茶番以外の何物でもないんですよ。

マジで期待した自分が馬鹿みたい。


この作品に限らず、大抵のクリエイターはご存じだと思いますが…、

誰も思いつかないような斬新で新しいこと”というのは大抵、”誰もが一度は考えたけど、あえてやらなかったこと”なんですよ。

私はこの現象を起こして失敗する人間は、インプットが極端に足りない人間だと思っています。

今作で言うなら、歴代スーパー戦隊の作品を多く知っている人間であれば、業界のタブーだったり、そのタブーをあえて破ることの面白さというのも理解し分析出来ると思うんです。


しかもそのタブーを巧みに利用した作品であるキングオージャーが直近でやってるし、何なら去年のブンブンジャーも、王道でありつつ各キャラの緻密な関係性に重きを置いた、新しいスーパー戦隊の形を模索しようと努力しているのも見て取れました。

2作連続でお手本のような良作があったにもかかわらず、どうしてこんなことになった???

第17話 キラッと輝け!ナンバーワン運動会!

運動会ノーワンが現れ、突然ナンバーワン運動会が開幕! ゴジュウジャーチームは、ノーワンチームと玉入れや二人三脚、騎馬戦で勝負をすることに。なんと、碧(湯田幸希)もナンバーワン運動会に巻き込まれてしまい…!?
やりたい放題の運動会で、ナンバーワンになるのは一体誰!? その最中に、真白(木村魁希)の衝撃の過去も明らかに…!?

出典:https://www.tv-asahi.co.jp/50ger/story/0017/

ゼンカイジャーでやったようなトンチキ回をやりつつの、熊手の掘り下げ回。

まだゴジュウジャーの全容が全く見えなかった序盤では、例えば昭和回なんかは「あー、なんかゼンカイジャー路線でなんかやろうとしてるんだな」というのは理解できて、良いと思ってました。


ただ、前回の怒りにも似た喪失感も相まって、今回含めこれから先のゼンカイジャーもどき回が素直に楽しめなくなっています。

だってもうこの作品、ゼンカイジャーの下位互換しか出てこないって分かっちゃったし。


ここからはゼンカイジャーの話になってしまいますが、あの作品のトンチキが許されるのって、個人的にはちゃんとした理由があると思っていて…。

あの作品ってどれだけふざけた展開をしたとしても、最後は「センタイギア」の力を借りて解決して締めるっていう主軸があるんですよ。

これがあることで、歴代戦隊ファンも楽しめるし、更にはその作品が分からない人向けに、セッちゃんが作品元の解説を入れてくれる構図が確立しているので、意味の分からない展開だったとしてもちゃんと面白い作品に仕上がっていました。


ゴジュウジャーって、センタイリングを本当に雑に扱うんですよね。

ガオレンジャーとかカーレンジャーとか、ちゃんとユニバース戦士が話のメインにしてる回はまあいいですよ。

名無しのモブのユニバース戦士とか、画面外で雑に倒されて収集されるリングとか…歴代作品を何だと思ってるんですかね?


そりゃあ作品数も多いし、話数に限りがあるので多少はしょうがないと思います。

じゃあせめて、ちゃんと販促になるような扱いをして下さいよ。

ゴーカイジャーなら戦隊オタクの鎧の解説。

ゼンカイジャーならセッちゃんの資料映像解説。

こういう補完があるから、過去の作品に興味を持ってくれる人も出てくるし、設定に深みが出るんですよ。

ゴジュウジャーは折角「戦隊考古学」ってめっちゃ可能性ありそうな要素を持ったキャラを生み出した癖に、たった数話で使い捨てるっていう暴挙をかましたので、先輩へのリスペクトは無い作品と考えています。


話がかなり脱線してしまいました…。

17話はまあ、追加戦士の加入直後なので「どういう立ち位置か」、「目的は何か」辺りを明確にして、きっちり活躍の場を見せる回ですね。


ここまで散々言ってますけど、ゴジュウポーラー自体のキャラは好きですよ。

前回の指輪争奪戦の覇者で、テガソードとは異なる目的で動く存在という物語のジョーカー的立ち位置なのは、追加戦士らしくて良いですし。

戦闘スタイルも純粋なボクサータイプで、高校時代ボクシングジムに通っていた私もそれなりに親近感を持っています。

ただ、「主役交代!OP変更!」なんて大それた登場をした割には普通の追加戦士キャラなので、脚本に振り回された不憫な人、というイメージが拭えませんね。

第18話 ミステリGPグランプリ!探偵は里にいる

テガソードの里で、まさかの密室殺人事件が発生! 店内で金アーイーが、何者かに刺されて倒れていたのだ。そこにミステリノーワンが現れ、角乃(今森茉耶)は“ハイクラス名探偵”の名にかけて、ミステリナンバーワンバトルに挑むことに。しかし、角乃が事件の調査を進めている間にも、ゴジュウジャーとブライダン、敵味方関係なく被害者が増えていき…!? はたして角乃は、この難事件を解決できるのか!?

出典:https://www.tv-asahi.co.jp/50ger/story/0018/

角乃の忘れ去られた設定の1つ、探偵設定を消費する回。

まさかここから数話かけて角乃メイン回になるとは…という感じですが、まあそこの導線については突っ込みません。限られた撮影期間と話数の関係もあると思いますし。


ここで目立ったのはやはりファイヤキャンドルさんですね。

ファイヤキャンドルさんだけはなんというか、キャラがブレずにしっかり演じてるなという印象で好感が持てるんですよね。
このキャラならこういう行動するだろうな…をちゃんと理解してるというか。

ファイヤキャンドルさんなら部下の葬式とか絶対来るし、お線香を一束丸々刺したりするだろうし、部下が生き返ったら大喜びで一緒に飲みに行ったりする。

その自然な説得力は演者の為せる技だなと素直に関心します。


後に続くシンケンジャー回ラストでちょっと不穏な感じを見せていましたが、ファイヤキャンドルさんだけはそのままでいて欲しい…。

第19話 ふたつの心でホワイトバーン!

吠(冬野心央)の前に、謎の女性・高梨嶺(神谷侑理愛)が突然現れた! 嶺に誘われて、吠は彼女とバドミントンをしたり、手作り弁当を食べさせてもらったり、初デートでドキドキ…。一方で“お節介ナンバーワン”角乃(今森茉耶)たちは、嶺が吠の初恋相手だと思い、2人をこっそり追いかけ…!?
そんなとき、ユニバース大獣神が再び現れ、吠は真白(木村魁希)と“超人神一体”による新たな力で戦うことに!

出典:https://www.tv-asahi.co.jp/50ger/story/0019/

一言で言うと吠の成長回。初恋の相手を目の前で失いながらも、願うなという過去の呪いを払拭し立ち上がる、なんともヒーローらしい回ですね。


…と、普段スーパー戦隊を見ない人は普通に良い回だなぁで終わると思うんですが…。


この回、やることなすこと、動物戦隊ジュウオウジャーで見たことあるんですよね。

敵に自分の母親の複製を作られてからの、その母親を目の前で消され、「絆など存在しない」と一蹴する敵に対し、「失って感情が動くからこそ、絆があるという証明になる」というド正論をかましてスカッとする話。

いやぁ、びっくりするほど全く同じですね。

もうなんか、開始数分で「死んだはずの初恋相手が戻ってくる」って展開で、「あー、なんかジュウオウジャーでこんな回あったなぁ」と思ってたら、マジでそのまんまのことをやってきたので、逆にこっちが恥ずかしくなってしまいました。


多少のネタ被りはしょうがないですし、シンプルに吠の成長回と思えば不自然ではないと思います。

ですが…、最初の数分で読めた展開が徹頭徹尾そのまま映像化されるって…やっぱりなんか恥ずかしいんですよ。せめてもうちょい捻れよと。


これに関してはゴジュウジャーは悪くないです。ジュウオウジャー自体も10年くらい前の作品ですから。
まあこの展開を「今までにない新しいこと」と認識してお出ししているのであれば、ちょっと痛いかな?という感じですが。

第20話 ギャルに真剣! 緒乙はキャラ変!?

突然現れたギャルノーワンの激ヤバな攻撃で、ゴジュウジャーがピンチに。そこへ、角乃(今森茉耶)がずっと探していた妹・緒乙(桧山ありす)が現れた。成長した緒乙は、ギャルに“キャラ変”し、純粋だった幼い頃とは別人のよう。さらに彼女は、シンケンレッドに変身して…!?
やがてゴジュウジャーは、ギャルノーワンとのナンバーワン対決で勝つため、緒乙にアゲアゲなギャル修行をしてもらうことに!

出典:https://www.tv-asahi.co.jp/50ger/story/0020/

すごく久しぶりに感じるユニバース戦士回、かつ角乃の忘れ去られた設定消化回の続き。


姫シンケンレッドってもう時効なんですかね。シンケンジャーという作品の根幹に関わる盛大なネタバレだと思ってますが。


というか、数話前のブラック大獣神にエンジンオー、シンケンオー、ガオキングをミックスしたユニバース大獣神然り、今回の姫シンケンレッド然り、「オタクにしか分からない要素」が多過ぎません?

でもそれにしては、センタイリングやユニバース戦士の扱いが雑だし、レジェンド要素が出たかと思えば背景説明は何も無いし。

まさか、「こうしとけばネット上の特撮オタクは喜ぶんでしょ?」っていうキーワードでネット上で漁っただけのものをそのままお出ししてる?

それを公式でやるなよ…。やるならせめて、「あーーーー!!〇〇戦隊の××チュン!」って言わせる枠を用意してください。マジでなんで戦隊考古学者を退場させたん?


もしかして、スタッフ側が歴代の作品知らないから、説明できないとかじゃないですよね…?

歴代作品に対するリスペクトが本当に感じられない…。あるのかもしれないけど、ゴジュウジャーという作品の中で、それを感じられないのが本当に辛い…。


スーパー戦隊の知識が無いなら周年作品に関わるな!とまでは言いませんが、せめて周りの知識と実力がある人がフォローして下さいよ…。プロデューサーの思いつきをなんの修正も無しにそのまま映像化するって、やってること「なろう原作の雑な書籍化orアニメ化」と一緒ですからね?

第21話 燃えるお祭り魂!テガソードSUMMERサマー!

緒乙(桧山ありす)が大変なことになった角乃(今森茉耶)を心配し、禽次郎(松本仁)は気晴らしに、みんなで夏祭りに行く計画を立てる。しかし、祭り会場がお祭りノーワンに乗っ取られてしまった! 祭りを取り戻すため、禽次郎たちはお祭りノーワンとのナンバーワンバトルに挑むが、大ピンチになってしまう…。そんなとき、竜儀(神田聖司)による“いやさかテガソード様祭り”が開幕する!
そこへ、シンケンレッドに変身したファイヤキャンドル(三本木大輔)が乱入。ゴジュウジャーとブライダンは、それぞれ燃えるように熱い戦いを繰り広げる!

出典:https://www.tv-asahi.co.jp/50ger/story/0021/

偽のシンケンレッドから、本物のシンケンレッドに力が継承されるという原作オマージュの後編。


こうなるだろうとは思っていましたが、ファイヤキャンドルさん…やっぱり脚本に振り回されるようになっちゃいましたね。

強さを求めるっていうのはまあ分かるんですけど、誰かを犠牲にしてまで強さに固執するタイプには見えなかったのでちょっと残念。

もしかしたら、仲間思いではあるものの、人間に対しては結構冷徹。っていうキャラだったのかもしれません…そういう描写が無いのでなんとも言えないですが。

ちなみに、「描写をせずに読み手の判断に委ねる作品」は私は嫌いです。

これは好みの問題なのであまりとやかくは言いませんが、私は持論として「説明の努力を怠ってる作品は作品に非ず」と思っています。な、ジオウ?


①よく分からないけどなんかシンケンレッドと相性が良かったファイヤキャンドルさん

②なんか楽しそうとかいう雑な理由で焼きそばの洗脳が解ける民衆

③なんか楽しそうとかいう雑な理由で吹っ切れる角乃

④ロボ戦でなんとなくついでに出てきた外道(?)シンケンオー

⑤なんか突然裏切るシンケンオー

よくもまあここまで説明不足で話を展開出来たものですわ。

あと、Web配信で裏設定を流す、っていう手法をジオウもよくやってましたが、こういう説明必須の要素は本編で話すものだと私は思います。

尺の都合で入りきらなかった…ではなく、尺を計算して入れ込むのがあなた達の仕事なんですよ…。

まとめ

良いな、と思ったものはことごとく切り捨てられ、余計な設定がどんどん増えていくこのゴジュウジャーという作品。

なんとなく、意識的にドンブラザーズやゼンカイジャー辺りの破天荒な作品の後継を狙っている節がありますが、それをやるための土台が全然出来上がってない、そんなイメージがあります。

とにかく、キャラの掘り下げが浅すぎです。

終盤でやるはずの展開を何故か序盤でやってる、っていう回がほとんどで、前回の記事でも言いましたが、キャラの感情移入が未だに全く出来ません。

なろう作品でよくある、「作者の頭の中だけで壮大な物語が展開されていて、本人は説明した気になっている」ってやつの典型だと思います。

なろう作品を引き合いに出してしまい申し訳ないんですが、ようは素人と全く同じ思考でゴジュウジャーという作品が作られているのでは…という話。

なろう作品の書籍化にあたって、ちゃんとした編集を付けるのと同じように、新人同然のプロデューサーにはベテランのサポートが入らないとダメでしょう。


とはいえ、私はこの命が尽きるまでor放送が終わるまでニチアサは追い続けることを決めているので、視聴は辞めません。

それが例えどんなクソ作品だとしても、スーパー戦隊、仮面ライダー、プリキュアは裏切らないし、視聴を辞めたら人生が終わる。という制約と誓約を結んでいるので。


仮面ライダーも一時はジオウ視聴が相当な苦行ではありましたが、それを乗り越えてここにいるので、どうか信じてください。


もか
もか

批判ばっかりで本当にすみませんでした!

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