はじめに
どうも、初恋の相手はおんぷちゃんのおジャ魔女どれみ世代です。
スーパー戦隊、仮面ライダーと初心者向けオススメシリーズを書いてきた本ブログですが、ここで満を持してプリキュアシリーズのオススメをご紹介します!
一応、筆者は初代から2025年現在のキミとアイドルプリキュアまで、全作品視聴済みです。エアプ評価ではございませんので悪しからず。
戦隊、ライダーと同じく10作品をピックアップしようと思っています。が、今回は本当に悩み抜きました…。10作品でも絞るのは非常に難しかった!
そして今回外れてしまった作品は、あくまで初心者にはちょっと取っ付き辛いかも?と個人的に評価したものになりますので、プリキュアシリーズは全作漏れなく大好きです!
よって先に断っておきますが、実質2年分の視聴が必要な「ふたりはプリキュア(初代)+Max Heart」、「Yes!プリキュア5+GoGo」は今回除外させていただきました。
勿論、
・等身大の女子中学生同士の友情を懇切丁寧に描き切ったシリーズの原点である、ふたりはプリキュア(初代)。
・初の5人体制による各キャラの豊富な掘り下げと、王道ヒーロー的なキャッチ―さで今のプリキュアシリーズの人気の土台を育てた、Yes!プリキュア5。
この2作品はどちらも非常に完成度の高い作品です!
ただし視聴に他シリーズと比べて+50話の負担、および2年目以降のマンネリという壁があるのも確かなので、時間と愛がある人は是非視聴をおすすめします!

オールスターズと称して、多くの作品のキャラが登場する映画もあるから、そこから好きなキャラを探して入るのもオススメ!

【初心者向け】プリキュアシリーズ オススメ10選
キミとアイドルプリキュア

略称はキミプリ。今この記事を書いている2025年、現在進行形の作品になります。
身も蓋もない話ですが、初めて視聴するプリキュアをお探しなら、「その時点で放送中のプリキュア」が安牌な場合が多いです。
とはいえ、この作品は最新作ということを差し引いても、シリーズ初心者にオススメ出来る要素は沢山あります。
その最たる理由は、タイトルの通りですが、アイドルとプリキュアを掛け合わせた「女の子の好きな要素+女の子の好きな要素=最強!」というシンプルイズベストなコンセプトにあります。
我々のような20~30代のオタク達にとってのアイドルアニメといえば「アイマス」や「ラブライブ!」等が挙げられるでしょうが、実はちょっと前まで、「アイカツ!」や「プリティーシリーズ」を筆頭として、所謂女児向けアイドルアニメと呼ばれる界隈は、常に顧客を奪い合う正にアイドル戦国時代でした。
そんな激動の時代を乗り越えてきた女児先輩方にとって、あのプリキュアにアイドル要素を入れるなんて、それは最早カレーライスにハンバーグを乗せるが如き垂涎的贅沢!
プリキュアらしい悪い敵と肉弾戦で戦う要素に加え、往年の必殺技バンクはなんと丸々「アイドルのライブシーン」と、まさに戦うアイドルを体現した作品となっております。
作風も基本的に明るい雰囲気で、キャラクターの表情や動きも他作品と比べてもかなりコミカルなタッチで描かれており、純粋なアニメ作品として高水準で纏まった安定感があります。
他作品もそうですが、本作は特にお子様でも安心して視聴出来る作品です!

アイドルを応援する所謂「推し活」という行為を、子供でも分かるレベルに嚙み砕いて丁寧に解説してくれるところも高ポイント!
ひろがるスカイ!プリキュア

略称はひろプリ。プリキュアという作品を一言で表すなら「戦う女の子」なのですが、この作品はその中でも特に「戦う」という要素にかなり重きを置いた作風になります。
主人公のキュアスカイ/ソラ・ハレワタール(※異世界人)は、世界を守るヒーローに憧れて日々研鑽する少女という、可愛い見た目に反して少年漫画の主人公のような存在です。
”ひろがる”というタイトルも、”Hero Girl”とかけたダブルミーニングで、そのネーミングセンスすらも少年漫画っぽさが垣間見えますね。
作中でも大切な友人を守るために頑張りすぎて疲弊したり、挫折してヒーローになるのを諦めるが仲間との友情で立ち上がる等、その辺の少年漫画よりも少年漫画っぽい超テンプレ熱血主人公が中心となって話が広がっていく作品です。
そしてヒーローにはヒロインが付き物と言わんばかりの、キュアプリズム/虹ヶ丘ましろの圧倒的ヒロインムーブがより一層この作品の少年漫画っぽさに拍車を掛けます。
ただ、唯一初心者に勧めるにあたっての注意点として、「史上初の男性プリキュア」の存在が挙げられるでしょう。
※正規メンバーでなければ、男性プリキュアは過去作品にもゲスト扱いでいくつか存在します。
これに関しては「プリキュア=女性」という固定概念がないであろう初心者にはあまり関係ない話かもしれませんが、未だにそれを受け止められない層というのも一定数存在するのも事実なので、そういったことに寛容な方にはおすすめの作品となっております。

戦闘の作画も当然ハイクオリティ!特に最終決戦はストーリーも相まって超絶鳥肌ものだよ!
デリシャスパーティ♡プリキュア

略称はデパプリ、もしくはデリプリ。ご飯をテーマにしたプリキュアで、子供向けらしい明るくキャッチ―な雰囲気が特徴的な一作。
メンバーはそれぞれ和食(白米)、洋食(パン)、中華(麺類)をモチーフとしており、食育という点に大きく力を注いだ意欲作です。パンゴハンメンルイチョイスタイム!
放送当時はコロナ過真っ只中だった結果、「大勢で楽しく食卓を囲む」という行為が憚れる時期である中で、少しでも子供たちに食事の楽しさを伝えたい!と考えた末に生まれた作品であり、そういったスタッフの想いも詰まった癒しと優しさに溢れた作品となっています。
ただし、勿論ただの食育アニメで終わらないのがプリキュア!
それぞれのモチーフ食材を模したバリエーション豊かな戦法と、司令官ポジのローズマリー(マリちゃん)を中心とする統率のとれた(?)チームワーク、そして自らのカロリーをパンチ力に変換する、トリコの世界の住人みたいな必殺技を放つ主人公キュアプレシャス!
といったように、戦闘シーンも迫力がありながらどこかコミカルで楽しいのも魅力の一つ。
あと、主人公の和実ゆいと幼馴染の品田拓海の間に描かれる、甘酸っぱい恋愛模様もこの作品の大きな魅力です。
2人の恋の行方は、是非本編を視聴して確かめてみて下さい!

花より団子!な食いしん坊キャラの女の子があんな不意打ち…いやぁ、ごちそうさまです!
トロピカル~ジュ!プリキュア

略称はトロプリ。その名の通り一年を通してずーっと常夏のような明るさで輝き続けた、一言で言うと「うるさかわいい」作品。
その作風はとにかく陽キャ!春だろうが秋だろうが冬だろうが真夏のパーリーピーポー的スーパーハイテンションを絶対に崩さないという、こだわりを突き抜けて最早変態の領域まで到達してしまった、「プリキュア界のボボボーボ・ボーボボ」と呼ぶに相応しい作品です。
しかし、ただのギャグアニメと侮るなかれ。
年中通して元気で明るく…それってやろうと思っても中々出来ないことですよね?
落ち込んだり、悩んで迷ったりするときは人間誰しも必ずあります。
だからこそ、今一番大事な事をやろう!というのがこの作品のメインテーマです。
暗い気持ちを真夏の太陽で焼き尽くす!そんな作品に救われる人だって沢山いるはず。
辛い人間社会を生き抜く我々にとってのオアシス、それこそがこの作品なのかもしれないですね。

正直、歴代作品でもかなり異色だけど、ほのぼの日常系やギャグアニメ好きにはこの作品は結構居心地が良いと思うよ!
魔法つかいプリキュア!

略称はまほプリ。
「趣味バラバラ、ノリちぐはぐ、性格真逆。その違いが“素敵”だって今なら言える」(OP歌詞原文ママ)
このOP歌詞の1フレーズがこの作品の魅力を物語っています。
…すみません、訳分からないですよね?私の屈指の推し作品なのでつい…。
この作品は初代ふたりはプリキュアのような基本2人体制の、所謂「ふたりキュア」という構成で話が進んで行くのですが、このメイン2人のキャラの掘り下げがもうとにかく深すぎて、マントルを突き抜ける勢いです。
色々な成り行きでひとつ屋根の下で暮らすことになった2人が、衣食住を共にしながら愛、もとい友情を育み、子宝に恵まれ(※ガチです)、青春を謳歌する作品です。
最初は性格や住む環境の違いから、戸惑いや衝突のあった2人が、最終的に友達を飛び越えて家族になってしまうという…なんというか、ガチのアレな作品。…嘘です。ちゃんと健全です。
ですがとにかくこの2人の空間があまりにも聖域過ぎて、もう視聴者側はそれを後方腕組みで眺めているしかないのです!
まあそういう感じで、良くも悪くもそういった趣味に寛容なオタク向け。という側面がかなり強いですね。

第49話「さよなら・・・魔法つかい! 奇跡の魔法よ、もう一度!」は歴代シリーズの中でもトップクラスの完成度を誇る感動回!放送当時の筆者はあまりに号泣し過ぎて何も手がつかなくなって、その日のバイトを休んだよ(※ガチです)
Go!プリンセスプリキュア

略称はゴープリ、もしくは姫プリ。そして…筆者の断トツ最推し作品です!
この作品に関しては御託はいいので、第1話を見てください!以上!
視聴:【公式】Go!プリンセスプリキュア 第1話「私がプリンセス? キュアフローラ誕生!」
すみません、ちゃんと紹介します。
この作品はその名の通り、お姫様をモチーフとしたプリキュア作品です。
お嬢様学校のノーブル学園に入学した新1年生の春野はるか(愛称:はるはる)が、キュアフローラとなり人々の夢を閉ざす怪物と戦っていきながら、様々な出会いと経験を経て「プリンセスとは何か?」をひたすら追い求めるストーリーです。
はるはるは入学当初、他生徒と比べて特技も才能も何もない、ただの夢見る乙女でしたが、持ち前のガッツと仲間の支えで少しずつ成長していく過程が非常に丁寧に描かれます。
特に精神面での成長が顕著で、一度は自分の夢を見失い絶望に染まるも、自力で夢の原点を思い出し、華々しい復活を遂げるという激アツな感動回も用意されています!
詳しくは、第39話「夢の花ひらく時!舞え、復活のプリンセス!」をご視聴ください!

はるはる以外何も紹介してなくない!?
※はるはるの成長物語がこの作品の本筋なので…。
ドキドキ!プリキュア

略称はドキプリ。ハート、ダイヤ、クローバー、スペードのトランプマークをモチーフとしたプリキュアです。余談ですが戦隊ではジャッカー電撃隊、ライダーでは仮面ライダー剣(ブレイド)が同モチーフとなります。
プリキュアのメイン主人公、所謂ピンク枠というのは、代々「どこにでもいる普通スペックの女の子」が務めることが大半ですが、本作の主人公の相田マナ/キュアハートは、成績優秀スポーツ万能な生徒会長…、ついでに鋼のメンタルと敵味方問わず心酔する程のカリスマ性を兼ね備えた、完全無欠の主人公です。
ただそういった完全無欠の存在にも出来ない事や苦手な事は確かに存在していて、それを補うために仲間同士で助け合う。というのがこの作品の持つメッセージ性でありコンセプト。
実際マナ以外も揃いも揃ってハイスペックな面子で固められているものの、戦闘や精神面で何らかのデメリットを抱えており、それらを他のメンバーで支えるチームプレイが特徴的です。
今でこそ「ひろがるスカイ!プリキュア」が徹頭徹尾の少年漫画ヒーローな雰囲気で評価が高いですが、それ以前はこの作品が少年漫画的な枠を担っていたと個人的には思います。
特にアクションシーンは非常に熱い展開が多く、シンプルに良質なバトルシーンを求めている方にもおすすめです!

相棒シリーズでお馴染みの杉下右京さんに認知されていたプリキュアとしてもある意味で有名だね!

スマイルプリキュア!

略称はスマプリ。その名の通り「笑顔」がテーマの明るく元気な作風です。
歴代作品の中でも実はかなり珍しい、メンバー全員が同じ学年で同じクラスメイトのチームということもあり、他作品と比べてメンバー間の仲良し度は相当高いので、テーマ通りずっと笑ってるイメージですね。
なので逆に視聴者をガチに泣かせに来る感動回がより印象的です。
割と古くから「初心者にオススメのプリキュアは?」という問いに真っ先にこの作品を挙げる人も多い印象です。かく言う私もそうでした。
明るくコミカルな万人受け要素もありながら、感動シーンやバトルシーン等、要所要所の完成度が群を抜いて高いので、シリーズへの入り口としての最適解であることは確かです。
ただそのあまりの完成度の高さに、他作品に移った時のハードルがどうしても高くなりがちなので、個人的には2,3番目あたりで視聴する作品としておすすめしたいところ。
そしてこの作品が評価される大きな点として、映画顔負けの圧倒的な神作画も挙げられます。
詳しくは、第23話「ピエーロ復活! プリキュア絶体絶命!!」をご視聴ください!

終盤の各キャラの個別回もえげつない完成度!筆者も毎週泣かされたよ…
ハートキャッチプリキュア!

通称ハトプリ。心臓を鷲掴みするプリキュアじゃないよ!
実はこの作品も上記のスマイルプリキュアと並ぶ「初心者にオススメのプリキュアは?」の最適解のうちの1つで、2010年代辺りのプリキュア界隈では度々その2作が人気争いをしていた程です。
ストーリーやキャラの完成度の高さは勿論の事、主人公の声優をあの「水樹奈々」が担当するということで、オタク界隈は当時騒然としていました。
丁度この辺りの時期は「魔法少女リリカルなのは」が爆発的に人気だった頃なので、その話題性で見事に世の中のオタク達はホイホイとついて行ってしまいました。ちなみに筆者はヴィータちゃん推し。
ただ、放送当初はその主人公に対する話題性が火付け役になったものの、回が進むにつれ、
「他者の悩みと苦しみを理解し、共に悩んで解決に導く懇切丁寧な人間ドラマ」
「史上最弱のプリキュアが心身ともに強くなっていく少年漫画的展開」
「一切小物化せず常に強敵であり続けるダークヒーローの存在」
「多彩なギャグと顔芸で変な層に人気が出てしまい、毎年のようにオールスター映画でやたら目立つ場所にいるプリキュア界の青い珍獣」
等々、とにかく視聴者側のツボを突きまくる要素満載の作品になっていきます。

実はスタッフの殆どがかつて「おジャ魔女どれみ」シリーズを手掛けていたメンバーで、そういう意味でもギャグ回とシリアス回の完成度はお墨付きだよ!
フレッシュプリキュア!

略称はフレプリ。シリーズ6作目ではあるものの、今現在のプリキュアシリーズが持っている要素…言い変えればプリキュアあるある的なものの基礎を作ったとされる、今の方向性の基盤となった作品です。
実際の例を挙げると…
・シリーズ1年交代(それまではスプラッシュスター以外は2年交代)
・EDで3DCGのダンスパートがある
・ストーリー展開および商品販売の導線の確立(2月に放送開始後、初期メンバーを3月までに揃えきる。7月に追加戦士加入。クリスマスに備え強化アイテム販売。等々)
・初期メンバーが揃う春頃に他作品とのクロスオーバー映画orオールスター映画を上映(通称「プリキュア新人研修」)
・追加戦士が加入後しばらく経った秋頃、他作品と交わらないその作品単独の映画上映
・元気でおてんばキャラな主人公のピンク枠、クールで女子人気が高いブルー枠、あざとかわいい要素でオタク人気が高いイエロー枠、の基本3色のキャラ付け
・プリキュアを陰ながらサポートする非戦闘員の男性枠
・3人組の敵幹部
・敵の中からプリキュアに目覚めるものが現れる(通称「光堕ち」)
これらの要素はこの作品から始まり、多少は様変わりしたものの現在まで受け継がれています。
そういった意味では、真の意味で「初心者におすすめのプリキュア」と言えるかもしれません。
放送時期が少し経っていることもあって、最近の若い人には主に作画の面でちょっと抵抗があるかもしれませんが、例えるなら「プリキュアの歴史を年表化したときのターニングポイント」として真っ先に挙げられるのが本作でもあるため、本腰を入れてプリキュアシリーズを追いたいという人は是非とも視聴をおすすめします!

「ラッキークローバー・グランドフィナーレ」は、歴代でも指折りのカッコよさを誇る、筆者が一番好きな必殺技の一つだよ!
おわりに
最初にも書きましたが、ここで挙げなかった作品についてもどれも名作です!
戦隊やライダーと違って、視聴出来る動画配信サイトは沢山ありますので、ぶっちゃけ私が挙げた作品以外でも、どの作品でも良いので気軽に視聴してみてください!

視聴する時間が無ければ映画でも問題ないと思います。
特に「プリキュアオールスターズNew Stage1~3」は、3年掛けて放映された3部作ですが、オールスター映画として非常に完成度が高く見応えがあるのでおすすめです!※3部作と言っても話の繋がりはほとんど無いので、2から、3から視聴でも大丈夫です。
まずはあなたの推しキュアを見つけましょう!話はそれからだ!

あわよくばキュアフローラを推せ!推しまくれ!と筆者は申しているよ!
コメント