前置き
今回のパーティ紹介は、ちょっとマイナーかもしれない地面統一パーティです。
ニドキングとニドクインがSVではリストラと相成った影響で、技範囲が極端に減ったことで有名(当社比)ですね。
禁伝枠もコライドンの下位互換グラードンのみで、パーティ全体としては正直そんなに強いとは言えないのが現状。
今回私が使用したパーティはハマれば強いというか、重力パーティを知らない相手には結構刺さります。

重力には無限の可能性が秘められている!…かも!
重力とは
パーティ紹介に入る前に、今回主軸となるサポート技「じゅうりょく」について説明します。
【技名】じゅうりょく
【タイプ】エスパー
【分類】へんか
【PP】5
【効果】ひこうタイプ・特性ふゆうのポケモンにじめんタイプのわざが当たるようになる。
これを使用すると、5ターン(発動ターン含む)の間、フィールドがじゅうりょく状態となり、
説明の通りひこうタイプ、ふゆうのポケモンにも地震や大地の力が当たるようになります。
アーマーガアやサンダー等、飛んでる耐久ポケモンにも安定して地面技を選択できるようになるため、
上記を呼びやすい地面統一とは非常に相性が良いのです!
さらに隠れた効果として、全ポケモンの回避率が下がるというのもあります。
具体的には回避率が二段階下降。言い換えると技の命中率が約1.66倍となります。
これにより、例えば命中60しかない催眠術が命中100の安定技となり、
ハイドロポンプ、かみなり、だいもんじ等の高威力低命中も外れる心配がなくなります!
さらには、ばくれつパンチ、でんじほう、れんごく等の命中50とあまりに低くて使い物にならない技も、上記のハイドロポンプ並のワンチャン狙える技へと昇華!
これだけ多大な恩恵を得られるにも関わらず、対戦環境で使われることはほぼありません…。
理由としては、使えるポケモンが少ない上にマイナーであること、発動したところで威力に補正がかかることがないことが挙げられます。
だからこそ、対戦環境ではまず読まれません。
相手に自分のやりたいことを悟らせないこと…それはタイプ統一パーティにも通ずるところがありますので、是非ともそのロマンを堪能いただければと思います!

筆者はメガシンカの世代にメガゲンガー+重力で重力催眠コンボを愛用していたよ!
パーティ紹介
グラードン

地面統一唯一の禁伝枠。
AS特化のスカーフで運用することで、パーティ全体で苦手なオーガポンの上を取って殴り合うことが可能。くさわけはおやめください。
だんがいのつるぎは命中不安ではあるものの、重力を張れば安定技になるため積極的に押していける。
ひでり+炎テラスタル+ヒートスタンプが強力無比なのは、同じことが可能なコライドンが証明済み。更に地面統一において苦手な水タイプ技も、晴れ状態であれば弱点を消すことができる。
アイアンヘッドはひるみワンチャンで突破するため。
じわれは一撃ワンチャンで突破するために採用。
スナノケガワ

重力の始動要因にして特殊方面のエース。
初手で重力を張り、電気、地面、氷テラバの広すぎる範囲でほとんどのポケモンに高火力を押し付けていく。
シンプルなCS特化の場合、ブーストエナジーで上昇するのはCになるが、
今回はSの数値が1だけ上回るように調整し、S上昇するようにした。
上から麻痺100%のでんじほうを撃つだけで相手の場を大きく乱す。
さらに地面統一の都合上、麻痺をしない電気タイプはほぼ出てこないのも追い風。
まあ実際はそんなに耐久が高いわけではないため、1ターン目で重力を始動させた後にやられてしまい、後続に繋ぐパターンが多かった。
マンムー

フェアリータイプが台頭してくるまでは、ユキノオーと双璧をなす最強のドラゴンキラーだった存在。
つららばり、ロックブラストをメインとするため、持ち物はいかさまダイス。
名付けていかさマンムー。
本来苦手な氷タイプを特性あついしぼうで半減にまで出来てしまうため、対パオジアンの最適解。
Sはくさわけ1回で最速パオジアン抜き調整。
ロックブラストで襷を貫通出来るため、とにかくパオジアンに特化した存在。
それだけ地面統一にとってパオジアンは脅威であるといえる。
ランドロス(化身)

霊獣じゃない方。特殊方面のポケモンが少ないので無理やり特殊型にするために化身に戻した。
スナノケガワに続く重力始動要因。こちらは張った後にねっさのあらしを安定して打ち込む。
他にも気合玉も覚えるが、正直誰に打つのよ?という話だったので、水ポケが出てきた場合の安定択としてくさむすびを採用。
スナノケガワと違うのは、一度重力を使った後にとんぼ返りで交代し、中盤~終盤でもう一度重力を始動という動きを行いやすい点。
そうなると余計威嚇が使える霊獣フォルムで良くない?となってしまう。
実際かなり悩むところで、特殊技が少ないことで詰むことを嫌っての化身採用だったので、素直に霊獣にした方が運用しやすかったかもしれない。
ディンルー

地面タイプは軒並み特殊耐久が低いため、わざわいのうつわで特殊耐久を誤魔化せるディンルーは重宝する。
今回はさらにとつげきチョッキを上乗せすることで、ハバタクカミにも安定して繰り出すことができる。
言い忘れていたが、じわれ等の一撃必殺技の命中率は重力下でも変化しない仕様となっている。
とはいえ浮いているポケモンにもじわれが当たるようになるため、恩恵が無いわけではない。
じわれの命中を信用しない場合は、素直にカタストロフィを持っておくとヘイラッシャ等の高耐久に強くなる。
ドオー

カイオーガ等の雨展開でのごり押しがシンプルにキツイため、そのためだけの貯水ドオー。
タイプ相性的に草タイプにも十分対抗できる。
とはいえこちらからやることは基本的に毒状態にしてひたすら耐えるだけ。
テラスタルはこの子に対して切るようなパターンは無いと思っているので特に考えていない。
攻撃枠はとりあえず安定技のどくづきを選択。
じしんでも全然良いが、Aには一切振っていないため威力が期待できない。
まあどくづきも別に良い選択肢とはいえないため、例えばあくびを採用して0ウエポンというのもありっちゃあり。個人的には攻撃技なしというのが不安過ぎるので試したことは無い。
選出
ランドロス+マンムー+@
ランドロスで重力を始動。生きていればとんぼ返りからマンムーに繋ぎ、強力な連続技で蹂躙する。
ラスト1枠はパーティに応じて結構変わる。
個人的にはスナノケガワを選択し、重力始動を2枚重ねで選出することで、重力状態を途切れさせない戦法をよくとっていた。
スナノケガワ+グラードン+@
重力を使うことは変わらないが、極力交代せずに高い威力の技でゴリ押す対面構築。
ラスト1枠をディンルーにすると割と安定する印象。水技が飛んできそうならドオーに変える。
終わりに
地面統一で尚且つ重力パという、変な縛りプレイは楽しくもあり辛くもあり…といった感じでした。
シンプルな重力パを組もうとした場合はもう少し技選択の範囲も広くなるので、タイプ統一パに飽きたら重力パも一考の余地ありです。

ニドキングはやく帰ってきて~!
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