前置き
皆さんはBlood borne(ブラッドボーン)というゲームをご存じでしょうか?
2015年にPlayStation4専用ソフトとして発売されましたが、今なお根強いファンが数多くオススメする一品です。
筆者は3~4年くらい前にセールで安くなっていたタイミングで何となく購入し、2025年の今もちょくちょくプレイしています。
製作元のフロムソフトウェアの評判は耳にしていて、たまには高難易度のゲームをやってみるか、という軽い気持ちでした。
プレイして数時間後、序盤のボス敵がありえないぐらい強すぎて詰みました……。
それでも諦めず他の人のプレイ動画を見て勉強してなんとか突破し、クリアする頃には「なんてやばいゲームなんだ!(褒めてる)」と思わずにはいられませんでした。
今日はそんな、理不尽な難易度ながらも、独特な世界観で唯一無二のコンテンツへと昇華した、ブラッドボーンの紹介です。

ジャンルとしては洋風ホラーなんだけど、どんな怪物もボコボコに出来る爽快感があって、ホラーが苦手な人でも大丈夫な作品だよ!多分!

どんな作品?
やりごたえのある高難易度
ブラッドボーン、通称「ブラボ」は、先述の通りフロムソフトウェアが制作しました。
フロムと言えば、ダークソウルシリーズや、最近だとエルデンリング等、高難易度の壁を何度もトライ&エラーで乗り越える、所謂「死にゲー」をコンセプトとした作品を数多く輩出している大手企業です。
ブラボもその例に漏れず、慣れない序盤はその辺を歩いてる雑魚敵に普通にやられます。
寧ろ雑魚敵の方がボスより強いのではないかという意見もありますが…。(犬系の敵は私もそう思います)
理不尽な難易度ではあるのですが、敵の攻撃方法は漏れなくパターン化されていて、プレイしていく内にパターンや攻撃の間合いは自然と覚えていきます。
勿論キャラの強化要素、武器強化の要素も沢山あるので、ごり押し戦法も全然やれます。
慣れてきた頃には、スピード感の強いアクションでスタイリッシュに敵を薙ぎ倒す立派な狩人になっていることでしょう。

操作する主人公のとれる戦法は攻撃と回避のみで、防御が出来ないし敵の攻撃もやたら強力だから、常に死と隣り合わせの緊張感があるよね

一風どころか百風変わった世界観
この作品の舞台である都市「ヤーナム」は、冒頭から既に荒廃しており、廃墟と化した街並みを化け物がうろつく危険地帯です。
また、時代設定としては19世紀頃のビクトリア朝時代、シャーロックホームズや切り裂きジャック等で有名なあの時代のイギリスがモチーフと言われています。
しかし、単純にそういったイギリスをモチーフとしたダークファンタジーというだけではなく、神や魔術といったオカルト要素や、宇宙にいる上位存在とそれを求める宗教団体等、SFも入り混じった独特なジャンルです。
というのも、序盤は分かり辛いですが、実はクトゥルフ神話の要素も多分に含んでいます。
序盤はゾンビみたいな化け物や狂暴な獣がうろつくイギリスの廃墟、といった具合ですが、先に進むにつれて、何本もの触手と腕というデザインの異形な神を始め、遭遇しただけで発狂してしまう全身目玉だらけの肉の塊、海からやってきたらしき巨大生物が産み落とした老人のような赤子、等々、俗に言うSAN値を削られるような理解しがたい化け物のオンパレードとなっていきます。
そして、そんな化け物達をあらゆる武装で殲滅しまくる…それがプレイヤーである「狩人」です。

ちょっと昔の作品だけど「這いよれ!ニャル子さん」もクトゥルフ神話がモチーフだね!筆者も好きだよ、特撮パロディネタやたら多くて!
厨二心を擽りまくるスタイリッシュな武器
ここまで、難易度が高いだの世界観の癖が強いだの、滅茶苦茶取っつき辛い要素だらけじゃん!と思われる方もおられるでしょう。
実際、終始陰気なイメージが付きまとう事もあり、取っつき辛いというのは事実だと思います。
ただちょっと待ってください!
このゲームには、浪漫溢れる武器が多数登場します、それらを自在に操り敵を蹂躙する爽快感は凄まじいものがありますので、そちらも紹介していこうと思います。

ブラッドボーンに登場する武器の多くは「仕掛け武器」と呼ばれるもので、
例えばこのルドウイークの聖剣は、見た目通りシンプルな剣なのですが、鞘に納めることでその鞘自体を大剣として振り回せるという、柔と剛の2つの特性を持つ武器となります。
仕掛け武器の形態は1ボタンで瞬時に切り替え出来るため、敵やフィールドに合わせてその場で切り替え、更には攻撃中にガチャガチャと切り替えスタイリッシュに攻撃を叩き込むことも可能になります!

こちらのノコギリ鉈は一番最初に手に入る武器の1つで、尚且つ最強武器の呼び声が高い代物になります。(画像は異質シリーズというエンドコンテンツで手に入る方ですが)
振りが速く隙が少ない、獣属性を持つ敵が多い本作にぶっ刺さる獣特効持ち、ため攻撃が当てやすい等々、アクションが苦手だった私でも容易に扱えるまさに原点にして頂点と呼ぶに相応しい武器と言えるでしょう!
そしてこちらのノコギリ鉈も勿論仕掛けによりモードを切り替えることが可能で、普段の刃を折りたたんだ状態からガシャン!という音と共に刃が直立になり、一気にリーチが伸びます。
周囲の敵をまとめて薙ぎ払ったり、巨大な敵の普段届かない頭部を狙ったり、要所で光る活躍を魅せます。
筆者もこの武器を初期に選択してラスボスまで倒す等、大変お世話になっているので、つい贔屓目な評価になってしまうのをお許しください。
※ブラッドボーンの登場武器の殆どは最初から最後まで使える優秀なものになります。全てはプレイヤーの知識と技術次第です!

こちらは「獣狩りの短銃」という武器です。
剣や鉈等、近接攻撃が主な武器は「右手武器」と総称されるメインウエポンで、
それに対し銃系統等の遠距離武器は「左手武器」と総称されるサブウエポンとなります。
先述の仕掛け武器のような機構は無いですが、銃弾(水銀弾)を消費して相手を遠くから攻撃出来る特性を持ちます。
右手に近接武器、左手に銃というのが本作の狩人の基本スタイルで、非常に厨二心を擽ってきます!
ただ格好いいというだけの話ではなく、このゲームの重要な要素である「銃パリィ」を行うためのスタイルでもあります。
銃パリィを簡単に説明すると、敵が攻撃してくる瞬間に銃弾を当てることで敵が特殊な怯み方をします。その間に攻撃ボタンを押すと相手の内蔵を貫く攻撃「内蔵攻撃」で大ダメージを与えることが可能になります。いや内蔵て、と思う方もいらっしゃると思いますが、なんというかそういうゲームなのです……。
とまあ、この内蔵攻撃を如何にコンスタントに連発出来るかが、このゲームのボス戦では特に重要になってくる要素です。
最初のうちはタイミングを掴むのが難しいですが、これを出来るか出来ないかで難易度が段違いなので、クリアするにはほぼ必須のテクニックだと思います。

続いては仕込み杖!通常時はただ杖を振り回すだけの簡素なアクションですが、例に漏れず別の形態へと変形すると、鞭のようにしなる長い剣…みんな大好きなあの「蛇腹剣」になります!

これぞ仕掛け武器の醍醐味と言わんばかりのスタイリッシュ武器ですね!
しかもこの仕込み杖、先述のノコギリ鉈と同じく一番最初に手に入る武器のうちの1つで、最序盤から最後まで付き合っていける相棒武器足り得るものになります。
ただ、特殊な性質故に序盤武器でありながら、初心者にはちょっぴり扱い辛い武器であることは事実です。
特に間合いの感覚はシビアで、蛇腹剣スタイルは振りが大きいせいで近付かれると弱いです。そういう時は杖スタイルに戻して対処…といった風にやや高めのスキルが求められる、玄人向けだけど使いこなせば格好いいの典型と言えるでしょう。

最後に浪漫といえばこれ、パイルハンマー!私の好きなロボットアニメ、装甲騎兵ボトムズのベルゼルガが搭載するパイルバンカーを開祖とした、言わずと知れたロマン武器の金字塔ですね!
武器の裏設定として、製造元の工房というものがあって、先述の武器達は「医療協会」という所謂大手企業なのに対し、このパイルハンマーなどは「火薬庫」と呼ばれる所謂マイナー企業で作られたものになります。
火薬庫のスローガンは、「つまらない武器は、それだけでよい武器ではありえない」
武器はただ強いだけ、使いやすいだけ等もっての外、機能性を持ちつつ浪漫を追い求めてこそよい武器である!というクリエイター根性丸出しの「頭のよいバカ集団」、それが火薬庫です。
その火薬庫の理念の具現化とも呼ぶべきものがこのパイルハンマー。

こんな感じでゴテゴテの機械に刃(杭)が搭載されており、通常時はこれを振り回すことで、短いリーチながら少ない隙でコンスタントにダメージを与える良武器ですが…、
仕掛け武器の機構を発動すると、ガチッ!という杭が収まる重たい機械音が鳴り響きます。
この状態で、溜め攻撃ボタンを押すと、大きく構えをとって長い溜め時間の後…、機械の中の火薬が大爆発!その衝撃で収まっていた杭が爆発と共に飛び出す!!

結論、相手は死にます。
溜めの異常な長さとそれを補って余りある破壊力…皆様、これが「火薬庫」です!

他にもチェーンソーでガリガリ削る回転ノコギリ、自分の血を媒介に刃に魔力を込める日本刀、斬撃を飛ばして離れた敵を攻撃する聖剣、この作品にはロマンの塊みたいな武器が盛りだくさん!
終わりに
最後に購入を迷っている方向けに1つお話をすると、
この作品、世界観が面白いと述べましたが、理解するにはものすごく複雑で、尚且つ本編には殆ど解説がありません。
世界観を紐解く鍵は、武器や防具、道具にそれぞれ記された説明文です。
それらをかき集めていくことで、このブラッドボーンの世界で何が起こっているかを理解していくことが出来ます。
ただ、そんなの面倒臭いですよね?
勝手な宣伝になってしまいますが、こちらのYoutubeの動画シリーズは非常に分かりやすくストーリーが纏められていて、とても参考になります!
当然、ネタバレだらけですので、一度本編をクリアしてから視聴することをオススメします。
この他にも、筆者が個人的に気に入ってるキャラや、聖杯ダンジョンと呼ばれるエンドコンテンツ等、伝えたいことは山ほどありますが、
まずは一度手に取ってプレイしてみてください!
割とセールで何度もお安くなったりすることが多いので、そのタイミングで購入すると良いかもしれません。
これ、本当に好きなゲームなので、もしかしたら他の記事も書くかもしれません。その時はまたよろしくお願いします!

悪夢は巡り、そして終わらないもの…だからまたのご来店をお待ちしております!
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