とりあえず言いたいこと
まず私が申し上げたい、結論を2つ。
①創作活動はめっちゃ面白いぞ!
②始めるなら最初は二次創作がオススメ!
この2点で、なんとなーくで良いので私の書いていることが気になった方、是非この後の記事もお読みくださいませ。

ようこそお客様、こちらの席へどうぞ!
前置き
世のオタク達。特に私のような20~30代くらいの社会人で、一度は自分も動画を作りたい、漫画や小説を書いてみたい、ゲームを作りたい等々考えたことはあるのではないでしょうか。
私もその一人で、当時爆発的に人気だったニコニコ動画で、約10年以上動画を投稿し続けました。
まあ再生数は良くて精々1万程度の雑兵ではあるものの、とにかく動画を作ること。そしてその動画の評価で一喜一憂することが何より楽しかったです。
それは、良い作品に巡り合えたときの感動とは違う、「自分の作品が誰かの心を動かした」という事実が堪らなく癖になってしまっていたのだと思います。
しかしながら、当然世に蔓延る有名動画とは天地の差があるし、投稿当初は動画制作を完全に独学で始め、何が正解なのか分からない状況で度重なるミスの連発、心無いコメントに苦しむこともありました。
・それでも挫けず続けられたのは何故だろう。
・自分の作品を世に公開する恐れをどうやって克服したのだろう。
そういった疑問にも繋がる話もしていこうと思います。
この記事を観て、かつて抱いた、若しくは既に持っている創作のエネルギーを、皆様のやり方で発散する足掛かりにして頂ければ幸いです。
筆者の過去の活動
私はかつて、ニコニコ動画という動画サイトであるシリーズ動画をアップしていました。
ありがたい事にストーリーを絡めた長編動画がややウケし、その界隈では今風で言うとほんの少しだけバズった経験があります。
もうこれ以上は同ジャンルで動画投稿はする気が無いのですが、興味がある方は一応下記にリンクを貼っておきます。
遊戯王やヴァンガード等、TCGを知らない人にとっては退屈かと思いますが、暇なときにどうぞ。

ホビーアニメや特撮番組のような王道で熱い展開、とキャラ同士の掛け合いがGOOD!という視聴者のお墨付き!
リンク先に飛んでいただけると分かる通り、私が投稿してきたものの再生数やコメント数なんて、マジで大したことないです。
そんな奴が語る創作論に意味なんてあるのか?という疑問、ごもっともです。
ですが私がお伝えしたいのはご立派な創作論ではなく、創作そのものの楽しさ、そして取っつき易さです。
私にはあなたをトップのクリエイターにする能力なんてありませんが、あなたが創作活動に対して安心してワクワクできる方法は教えてあげられます。
①創作活動の楽しさ
他人の評価があってこその創作
では実際に、創作することの何が楽しいのか。
何を楽しいと思うかは人それぞれとは言いますが、
作ったものに人気が出て、色んな人に評価される。
大抵はこれに行き着くんじゃないかと思います。
例えば、自分のアイデアを詰め込んだ渾身の力作を作ったとしても、他人の目に触れなければ…もっと言えば批評されなければ、その作品が良いものか悪いものかという評価すら出来ません。

いやいや、自分にとって良いものが出来たらそれでいいじゃん!
という人や、

他人の評価なんてどうでもいい!私は私のやりたいようにやる!
という人もいると思います。
実際、創作活動をする前の私も同じ意見でした。
創作を考え始める最初の頃はそれで良いと思います。
(後述しますが、自分のモチベーションを保つために「自惚れ」は大切です。)
最初の内は、大抵は良くも悪くも他人の評価なんてほとんどありません。
他人の評価を考えず、ひたすらに自分のやりたいようにやり続ける…、
それが悪い、とは言いません。というか何もしてないよりはずっと良いです。
ですが私個人の意見としては…そういう人は創作の楽しさの1割程度しか味わえないと思います。

アイスが好き!って豪語する人が、バニラアイスしか食べた事無いのと同じだね!
自惚れのコントロール
「自惚れ(うぬぼれ)」は、自分自身に惚れると書くことから、
実際以上に自分が優れていると思い込み、得意になることを指します
創作をする上で、その自惚れはすごく大事です。

自惚れって悪いことじゃないの?
という方も多いかもしれません。
まあ実際、何事も謙虚さは大事なんですが、例えば…

私の作品、すっごくつまんないと思うけど見て!
コメントは傷ついちゃうかもしれないから、絶対しないで!
なんていう事を言う人の作品、見たいですか?
実際、新人クリエイターの方で「こんな駄作を観に来てくれるなんて…」とか、「生暖かく見守ってください」なんて自信の無いことをおっしゃる方、マジで多いです。
でも気持ちは分かります。だって誰かに評価されるのめっちゃ不安だもん。
それでも、自分の作品の一番のファンは、自分なんです。
自分の作品とセンスを一番に理解しているのもまた、自分なんです。
「自分」というクリエイターが「自分」の作品をどんどん面白くしていくから、今に見てろよ!
くらいに思ってるのが丁度良いです。
ただ、

私の作品はワンピースを超えている!
誰がなんと言おうと、私の作品は世界一面白い!
これはさすがに自惚れ過ぎです(笑)
要はこれ、自分の現状に満足しきっている人の発言なんです。
行き過ぎた自惚れは、自分の成長を止めてしまいます。
まあ、そんなビッグマウスでありながら結果を出すって人もいます。
そういう人達がトップクリエイターになっていくんでしょうね。
自惚れと謙虚って、多分それぞれに一番パワーを発揮できる比率があるんだと思います。
私の場合、7:3くらいでやや自惚れが強いです。
例えば、ある物語の展開を閃いた時…「これは天才的過ぎる!」と思って採用したものは、大抵ウケが良いので、良い感じに調子に乗ります。
とはいえそのウケというのは一部のファンにしか伝わらないものなので、「まあ、こんなものだよね」という感じでちょっと冷めます。
結果的に、「次はもっと上手くやろう!」という前向きな気持ちで次に望めます。
私達のような平々凡々の一般人は、自惚れ過ぎず、謙虚になり過ぎず、自分だけのペースでモチベーションを保っていきましょう。
ではその比率をどう見つけるか。
大切なのは、やっぱり他人の評価ですね。
かっこよく横文字で言うなら、インプットってやつです。
インプットとアウトプット
作品に限らず、あらゆるものにインプットとアウトプットが重要です。
インプットとは、
・知識やスキルを習得する作業
・書籍を読んだり、授業を受けたりするなどして、内容を理解する
・仕事を教えてもらうなどして、新しい知識やスキルを習得する
アウトプットとは、
・インプットした知識やスキルを活用する作業
・学習した知識を活用して応用問題を解いたり、ディベートなどで自分の意見を発表したりする
・メモを読み返したり、声に出したりして、インプットした内容を復習する
そして、誰にも見せていない自己満足の作品はアウトプットとは言えず、他人に見られてかつ評価を貰える。その環境こそがアウトプットと私は考えます。
実はその環境という点では、「ニコニコ動画」は本当に最適なコンテンツでした。
ニコニコ動画=ニコ動の特徴として、「動画の”中”にコメントが表示される」という仕組みがあります。
Youtubeやその他の動画サービスにもコメントはありますが、これって別に見ようと思ってコメント欄を見に行かなきゃ、自分の目に入ってこないですよね。
ニコ動は個人で非表示にしたりしない限り、否が応でも見えてしまうもので、かつ表示されるタイミングも自由なので、製作者目線で見ると…

あ、ここのシーン良いって言ってくれる人がいる!
こういうのはウケが良いんだ!

この辺はコメント少ない…どうして駄目だったんだろう?
といった風に、自分の作品の改善点がめっちゃ簡単に浮彫になります。
あとはその傾向を分析し、次にどう活かすかを考え、必要な技術があれば勉強していく。
まあ当然そんな建設的なコメントばかりではなく、アンチや荒らしのコメントだってあります。
そんなコメントをする人はただの暇人で、ファンでも何でもないただの通行人。とでも思っておいてください。
ちなみに、「アンチや荒らしの厳しい意見も取り入れるべき」という意見もありますが、
創作活動やり始めや、2,3年程の初心者さんにとって、そういったマイナスな意見の9割くらいはただの毒なので、取り入れるのはただの服毒自殺です。
ただし、「それ、毒と思ってるの自分だけじゃない?」っていうケースも意外とあったりします。
「文章がなんかおかしい」、「話が単調でつまんない」等々、一見攻撃的に見えますが、自分の弱点をシンプルに指摘しているコメントって実は結構多いです。こういう人達って感情的だから分かりやすいですよね。
真に必要なのは、それが自分にとって毒か毒で無いかを見極め、自分のプラスになるものは積極的に取り入れる前向きさです。
……話が脱線してしまいましたが、良し悪しに関わらず、それだけアウトプットというのは影響力が強いんです。
ではそれを交えて、創作を行う流れとしては、

①インプットとして色んな作品やクリエイターの話を見聞きしたり、ツールを操作したりして創作に活かす力を蓄える。

②アウトプットのために作品を創作。どんな方法でも良いから誰かに公開してみる。

③公開したものに対して批評を貰う。
③が終わったらまた①に、ということをひたすらに繰り返していくのが創作活動です。
問題は③。この批評を貰うという段階に至るまでは、ひたすら①、②を繰り返すしかないでしょう。
①、②を繰り返しても一行に批評が得られない。という時は、例えば②のアウトプットしている環境が自分と合っていないことが原因として挙げられます。
・ニコ動向きのニッチなジャンルなのに、Youtubeに投稿していた。
・硬派な文学小説なのに、なろう小説サイトに投稿していた。
極端な例を挙げるとこんな感じです。要は客層に合っていないのです。
じゃあ自分の作品はどの客層に合うのか、それは①のインプットでひたすら情報を集めて分析してください。
アウトプットの手段そのものを変えてみるのも良いかもしれません。
・動画
・漫画
・小説
・イラスト
・音楽
・ブログ
等々、アウトプットの手段は無数にあるので、自分にあった方法を探すことも重要です。
大事なのは、自分が伝えたいものが適切に伝わる手段を見つけることです。
それから、③まで上手くいったからと言って、ひたすら②を繰り返すのはおすすめしません。
③で貰った批評を分析し、足りないものを補っていく①の作業を行ってから②に移行する。
そうすれば結果的に③もどんどん増えていきます。
お気付きとは思いますが、この③批評を貰うということがある種創作のゴールと言っても良いでしょう。
自分がこれだ!と思って送り出した作品がウケて、面白い!というコメントを貰う。
この瞬間は本当に脳汁ドバドバのスーパーハイテンションになってしまいます!
私もこの批評が何よりのモチベーションでした。

他人の批評が怖かったら、まずは信頼できる友人・身内に見てもらうのも良いかも!
改善点も聞けたら最高だね!
終わりに
ここまで、創作に対して色々とお伝えしましたが、

そんなに上手く創作で成功できるの?
ということを言いたくなる人もいることでしょう。
いやいや、そんな簡単に上手くいく訳ないじゃないですか!

じゃあ今まで伝えてたことは何だったの!?
っていうツッコミが聞こえてきました。
私もそうだったんですけど、とにかく失敗し続けて、絶望してください。
成長するには、自分に何が足りないのか気付くには、とにかく他者と接触してください。
失敗や不安を恐れて、自分の中の引き出しだけで作品を創ると、当然独りよがりの自己満足の作品しか作れないです。
でも最初は仕方ないんです。是非そんな自己満足作品を創りまくって、批判されまくってください。
そして何がいけないのかをとことん追求し、自分の糧にして作品のクオリティを上げていく。
そうして辿り着いた先にあるのが、

これ、すっごい面白い!応援する!
という最高の賛辞です!
でもまあ、そういう我慢の期間ってぶっちゃけしんどいですよね…。
私もそういう期間が何年も続いたので、気持ちはすっごく分かります。
私に出来るのは、そういう我慢の期間を少しでも短く、そして少しでも和らげるためのメソッドを授けることくらいです。
今回は「創作活動の楽しさ」についてお伝えしましたが、
次回は「二次創作のススメ」と題して、出来るだけ簡単に創作活動の楽しさを味わう方法をお伝えしましょう!

それでは、またのご来店をお待ちしております!
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